春(3月、4月)のスイスのユングフラウ鉄道について紹介します。
ユングフラウ鉄道とは?
1912年に創業した登山鉄道でヨーロッパで最も高い場所に駅(ユングフラウヨッホ駅)があります。その高さなんと3454メートル!
富士山の高さが3776メートルですから、殆ど変わらない場所に駅があるわけです。
このユングフラウヨッホにはスフィンクス展望台があり、絶景と氷の世界をお手軽に楽しむ事が出来ます。富士山に登ったことがありますが、あの高さに簡単に行けるなんて感動的です。
鉄道の開通も驚きでなんと1912年。
難工事で亡くなった方もおられるようですが、実際に列車に乗ってみると「よくこんなトンネルほったな」と感心してしまいました。
高山病のリスクは?
先に高山病についての体験談を書きます。
私は学生時代、富士山に2回登っていますが、2回とももれなく高山病になっています。2回目は酸素ボンベを持っていきましたが、それでもなりました。
頭痛がひどく、本当に辛い思いをしました。よく無事で帰ってこれたなと思います笑。
で、肝心なユングフラウヨッホ駅に到着した時ですが、高山病にはなりませんでした。
これは恐らく、
・富士登山と違い、殆ど体を動かすことなく到着できる。
・前日に十分休息・睡眠がとれた。
ためであると考えています。やはり体力をつけておくことが最も高山病を予防できる方法かと思います。
ただし頂上では動き回って息切れしてしまいましたし、体調が万全でなかったりすると高山病になる可能性はありますので心配な方は酸素ボンベを持参するなど十分対策するようにしてください。
春のユングフラウヨッホの天気は?
ユングフラウヨッホには3月に訪れました。
3月のユングフラウヨッホは最高気温−15℃前後と非常に寒いです。また、晴れるか晴れないかは5分5分といったところでしょうか。
せっかく行くのでしたら晴れたユングフラウ・アイガー・メンヒを見たいですよね。天気予報を参考にするしかないですが、山の天気は変わりやすいので運も必要かと思います。
席はどっち側に座る?
H.I.S のHPより引用
ラウターブルネンからクライネシャディックまでは右側の座席をおすすめします。もちろんどちらでも景色を楽しむことが出来ますが、どちらかというと景色がいいです。
グリンテルワルドからクライネシャディックまで登られる方は断然左側をおすすめします。アイガー北壁を間近で見ることが出来ます。
何れにせよ路線図を見て、山側に座れば問題ありません。
クライネシャディックからユングフラウヨッホまではほぼトンネルなのでどちらでも良いと思います。
まあ、ただどちらも山頂を楽しめますので席は譲り合って頂ければと思います。
ラウターブルネンからクライネシャディックへ
ラウターブルネンからクライネシャディックまでは約30分。
ラウターブルネンは滝で有名な町であり、車窓からシュタウプバッハの滝を見ることが出来ます。
時間あれば滝散策だけでも訪れる価値のある町です。水量が季節によって異なり、この時期は少ないですね。冬より緑おい茂る夏のが綺麗だと思います。
ウェンゲン駅です。クライネシャディックに着くまでに既に圧巻の景色の連続。
クライネシャディック駅で既に標高2061 m。ここでユングフラウ鉄道に乗り換えます。
クライネシャディックから見るアイガー(左)とユングフラウ(右)です。
ユングフラウもそうですが、アイガーの北壁は圧巻です。
スイスアルプスの中でもアイガーはずっと訪れてみたいところだったので、感無量でした。
3月でここまで晴れるのはかなり運がいいようです。
ユングフラウヨッホ駅へ
クライネシャディックからユングフラウヨッホへは、非常に急勾配のトンネルを通っていきます。
すべてコンクリートで舗装した状態とはなっていないので、少し怖さもありますね。
途中でトンネルに造った窓から外を見ることが出来ます。
ユングフラウヨッホ駅につきました。
そしてこれが、アレッチ氷河です。
どもまでも続く氷の塊が美しいですね。
スフィンクス展望台という標高3591 mの展望台に出ることが出来ます。
すごい風でしたが、眺望は最高でした。
こちらはスフィンクス展望台から見ることができるメンヒ。
北側はこんな感じ。
そしてユングフラウ。圧巻です。
アレッチ氷河の中を歩くことが出来るアイストンネルがあります。地震がないからこんな素晴らしい建造物を造ることができるのでしょうね。
帰りはグリンテルワルド駅側へ。アイガー北壁の真横を走ります。
「死の壁」と呼ばれるアイガー北壁。ここを数時間で登る人がいるなんて衝撃的です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ヨーロッパはパリやロンドンの都会も良いですが、スイスアルプスを代表とする自然も素晴らしいものがあります。
こんな素晴らしいところに簡単に来れるようにしてくれた先人の努力に感謝したいと思います。
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