現在メーカーで勤務し、従業員持株会に毎月積立を行っています。
持株会なんて会社に魂を売るようだ!
入社当初は社畜になるのではないかと思い入会していなかったのですが、実態の伴わないアベノミクスに乗じて上がっていく株価を見て入会することにしました。
今回はサラリーマンだったらメリットの大きい持株会への投資について書きたいと思います。
持株会とメリット
従業員持株制度は、毎月の給料から一定額拠出することによって自社株を買っていく仕組みになっています。
野村證券のHPには、企業、従業員のメリットが以下のように書かれています。
企業にとっての導入メリット
- 福利厚生制度を充実させることにより従業員の企業に対しての忠誠心が高まります。
- 株主構成を安定させて将来的な敵対的買収者に対する抑止力や安定的な株価形成が期待されます。
従業員にとってのメリット
- 1,000円からはじめられます
1口の単位は1,000円と少額からはじめられます。少ない金額で自社株を購入できる従業員ならではのメリットです。- 給料・ボーナスからの天引き
毎月の給料、またはボーナスからの天引きですから、わずらわしさが全くありません。知らず知らずのうちに、持株数が増えていきます。- 奨励金が支給される場合があります
毎月の積立金に対して、企業によって奨励金が支給される場合があります。出典元:野村證券HP
このように持株会は企業側、従業員側どちらにもメリットのある仕組みになっています。
1番大きいのは奨励金ではないでしょうか。
一般的には購入額の0〜15%程度かと思います。
例えば10%の場合、2万円持株を購入すると、2千円の奨励金がつきます。
少し前にガイアックスが30%という額の報奨金を出すというニュースには驚きました。
もちろん会社によって、奨励金額は異なりますからしっかり調べてから加入すると良いと思います。
また、毎月一定額を積立てていく「ドルコスト平均法」と言う手法での購入となりますから、比較的リスクの少ない投資法になります。
もちろんリスクが全くないわけではないですが、投資の初心者にはとっつきやすいと思います。
その他、私が考えるメリットは以下です。
・会社の業績に興味を持つ。
・資産は変動するものの、天引きで無駄遣いしなくなる。
株式投資をしたことがなかった私にとって、勉強を始める良いきっかけになりました。
余談ですが、株は投資しながら勉強したほうが圧倒的に吸収が早いです。
私は持ち株会から株式投資を始めて、チャートを見る癖がつき、7年後の今では年間200万円を稼ぐほどになりました。
また、他部門含め会社の業績に興味を持つようになりました。これは上司や他部門の方とお話する時にも話のネタになりますし、仕事に対しても好影響です。
もちろん天引きなので、3年目の金遣いの荒い若手には良い貯金になります。
このように多くのメリットが有りますが、デメリットを以下で紹介します。
持株会のデメリット
次にデメリットを紹介します。
・売却に時間がかかる。
・給与と資産運用どちらも会社依存になる。
まず、積立金額を簡単に変更できません。
インサイダー取引を防止するためにも当たり前のことなのでしょうが、他社の株や投資信託だと市場の状況を見ながら投資額を変更できる一方、持株会は年に2回程度しか購入額を変更できません。そのため、より計画的に金額を決定することが必要です。
次に売却に時間がかかります。持株会の口座から株の売却が可能な証券会社の口座への株の移行に1ヶ月程度かかります。そのため、市況によっては売るタイミングを逃してしまうことが有ります。
最後に給与と資産どちらも会社に依存することになります。会社の業績が悪化したり、不祥事が起きればたちまち資産を減らしてしまうことになります。
積立金額と利益を公開
これまで7年間、毎月5万〜8万円を積み立ててきました。
つまりボーナスでの積み立ても含めて年間6万〜10万ほど奨励金を頂いていることになります。
チリも積もれば山となり、7年で60万くらいの報奨金を頂いていることになりますね。
肝心な売却益(キャピタルゲイン)ですが、
冒頭に書いたようにアベノミクスに乗じて株価は上がっていましたので、長期ホールドが正解だったわけですが、それでも7年経過で約30万の売却益となりました。
つまり合計約90万円/7年の副収入を得ることができました。
驚くべきはやはり奨励金のほうが額が大きいですね。それまでに奨励金の力は偉大なのです。
ちなみに売却益と積立金はそのまま高配当銘柄への投資へ回してます。
まとめ
持株会は賢く使えば、非常にメリットのある制度であると思います。
ただし市況や会社の業績、自分の人生設計に応じて、積立金額の変更や売却のタイミングを計る必要があることを忘れてはいけません。
また、給与と同様に資産が会社に依存するわけですから、個人的にはローリスク、ローリターン安全資産として運用することをおすすめします。
もし会社に持株会があるようでしたら、一度制度を確認してみてはいかがでしょうか。
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